こんにちは。CHINTAIスキークラブ・スタッフです!
CHINTAIスキークラブ茂野・小林は第2次ジャンプ(女子)遠征メンバーに選出され、9月11日・12日にロシア・チャイコフスキーで開催されたサマーグランプリに出場しました。
今回は、海外遠征・サマーグランプリを振り返った二人の心境をスキージャーナリスト・岩瀬孝文氏にインタビューしていただきましたのでその模様をお届けします。
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『ポイントを獲れたことは自分の中で大きな自信となりました 。』―茂野
・海外遠征メンバーに選ばれたその意気込みなどは。
今回の場合は本当にいきなりでした。遠征の直前になってロシアへ行けるよと言われて。一気にモチベーションは高まりました。
ただ、札幌の大会が終わってから調子がガタ落ちしうまく飛べなくなっていたので焦りもありました。
この状態ではワールドカップポイントも獲れないと思ったので、ロシアに行く前に一度、白馬ジャンプ台に入り練習を重ねました。
・現地ではどのように過ごしていましたか。
試合会場になったロシア・チャイコフスキーには過去に何度も行ったことがあったので、宿舎も食事のメニューもいつも一緒で、そんなに苦労はしませんでした。なので今回はとくに日本食を持っていかずにすみました。
・試合日の緊張などはありましたか。
久々の海外遠征でしたがわりあい落ち着いて試合に挑むことができました。やはり海外の試合はいいですね。
予選の前にはジャンプもちょっと良くなってきており、帯同していた横川コーチにいろいろと聞いて、大会に合わせることができました。
普段教わっている小川コーチとの感覚の違いもありましたが、じっくりと考え良い方向へ修正することができました。
・ポイントを獲得した成績について。
最低限のポイントが取れたという感じです。ギリギリの順位でしたが何とか予選を通過して、もっと上位へは思いましたが、ポイントを獲れたことは自分の中で大きな自信となりました。
・帰国後の14日間の待機時期はどのようにしていましたか。
札幌には帰ることがないので、新潟の実家に直行しました。新潟にいる間はジャンプの練習ができませんが、そこで焦る気持ちになっても仕方ない。それであればリフレッシュしようと、14日間ゆっくりと過ごしていました。地元のお米と母の手料理を堪能し、ランニングやストレッチなど家で出来ることをやっていました。
『 ようやくトップ選手たちと戦える場へ来たという思いで心の中は満ちていました。 』―小林
・海外遠征メンバーに選ばれてその意気込みなどは。
今シーズンどうしても海外での試合に出場したいと思っていました。昨シーズンは、1試合も海外に出られずにいたので、ようやくトップ選手たちと戦える場へ来たという思いで心の中は満ちていました。ロシアでのこの2試合はとにかくやらなければ!という気持ちでいっぱいでした。
・現地でどのように過ごしていましたか。
まずは試合会場であるロシア・チャイコフスキーが遠かったです。そこまでの移動時間がものすごくあり苦労しました。それでもいま自分のできることをしっかりとやらなければと気合が入りました。
ジャンプ台は風が強いなという印象です。防風ネットもありましたが、スタート台へ上がっていくにつれて大きな風が吹き、ちょっと怖いなと感じたときもありました。天気は悪くはありませんでしたが風が安定せず、風待ちの時間が発生することもありました。
私たちの宿泊施設は、ジャンプ台の目の前にありました。食事はチームごとに時間が設定されており、決められた時間に取るシステムで、とくに不便を感じることはありませんでした。
・試合の中での目標は何でしたか。
1試合目からシングル(10位以内)に入るつもりで取り組みました。北京五輪代表の選考基準が出ていただけになおさらです。もともとスキーのトップが下がる癖があったのですが、少しずつ良くなってきていたので手応えを感じてロシア入りしたのですが、その癖がまた出てしまいました。ただ、いまは良くなってきています。
・ポイントを獲得した成績について。
予選で思うような結果を残せず、ぎりぎりで2本目に進んだだけに、なんとかポイントを獲得できた、という感じです。もともと目指していた順位ではないので、ものすごく悔しいです。このチャンスを活かせずに悔しくてたまりません。五輪までほんとうに時間はありませんが、あきらめたくはないです。絶対に北京へ行きたいです。
国内サマージャンプ大会も残り3試合。。10月下旬に札幌で開催される全日本選手権に照準を合わせしっかりと準備をしていきます。
ロシアではとくに自分のことに集中できていたと思います。海外の強豪選手たちも同じ人間ですから比べる必要もなくて、いや、まわりを見る余裕もなかったのかな(笑)。
・帰国後14日間の待機期間中はどのようにしていましたか。
9/28に待機期間を終えて、ようやく昨日(10/1)ジャンプを飛べて、感覚を取り戻せました。
待機期間中は毎日3回ほど、居場所のチェックがありました。自宅にいることしかできないので、自宅の中で出来ることをやっていました。やはり自宅にいる時間が長くなると、気持ちが滅入りますね。今は人と話すことが楽しいです。
・大会結果
第1戦 茂野 27位 小林 23位
第2戦 茂野 29位 小林 22位
文/岩瀬孝文
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最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「2021白馬サマーノルディックフェスティバル ノーマルヒル記録会」の模様をお送りする予定です。お楽しみに!